船橋市議会議員
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令和7年
第4回定例会
□ 議案質疑・一般質問
1.オーラルフレイルについて
2.医療センターについて
3.生活習慣病について
● オーラルフレイルについて
【質 問|1 】
人生100年時代と言われていますが、その時間をどのように使うとしても、健康寿命の
達成がなければ、その恩恵を享受することはできないと思います。
高齢期を迎え、心身の機能や活力が衰え、虚弱になってしまう状態、いわゆるフレイル
は、この健康寿命の達成にとっては、大きなリスクとなり、要介護予備軍への要因となっ
てしまいます。
そのため令和7年第1回定例会でフレイルについて質問をし、市の取り組みや更なる活
動の強化などを確認することができました。
私も市の取り組みを大いに評価すると伴に、全面的に支援をするため、地元を中心に、
啓発活動に努めております。
そうした中、フレイルの入り口には、オーラルフレイルがあるとも言われているので、今回
はこのオーラルフレイルについて質問をさせていただきます。
最近「むせやすく」なった、「食べこぼし」が増えた。「食欲」がない。軟らかいものを好んで食べるようになった。「滑舌」が悪くなった。「口が乾きやすく」なった。「歯が抜けたまま」になっているなど、ちょっとした口に関する、ささいな衰えがオーラルフレイルであります。「国立研究開発法人国立長寿医療研究センター」のホームページにオーラルフレイルに関する具体的な内容が掲載されていたので、少し紹介させていただきます。
虫歯や歯周病を放置したことで歯が折れたり抜けたりして、それまで噛めていたものが噛めなくなることがあります。そのため自然と食べやすい軟らかいものを選択するようになり、いつしか軟らかいものを食べることが習慣となります。そのため噛むための筋肉を使わなくなり、結果として噛む機能が低下します。
噛むための機能が低下することで軟らかいものを選択するようになり更に噛めなくなる、という負の連鎖を引き起こします。
徐々に口の機能の低下が進行し、食べ物の選択肢が狭まり栄養に偏りが生じたりすることで心身機能の低下にもつながると考えられております。このような負の連鎖に早めに気づくための重要なサインとしてオーラルフレイルが注目されております。
オーラルフレイルの人は「そうでない人」と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が「2.4倍」、4年以内に死亡するリスクは「約2倍」ということがわかってきました。ここから言えることは、お口のささいな衰えを甘く見てはいけない。」と紹介されております。
このことから、オーラルフレイルを早く見つけて、対応していくことが重要であると思います。
船橋市もオーラルフレイルについて、「ふなばし健やかプラン 」の中で、オーラルフレイルの予防に取り組んでいくと掲載されており、具体的に地区健康教育 などでの、オーラルフレイル予防の講話の実施、保健福祉センターのロビーや食育展でオーラルフレイル予防の展示、成人歯科健康診査受診票にオーラルフレイルの啓発文の掲載、職員による口唇や舌の老化をチェックする「パタカ測定体験」などの取り組みを行っております。
しかしながら、冒頭に申し上げたフレイルの周知活動を行う中で、オーラルフレイルについて、理解している市民の方はそう多くないと感じております。
そこでお伺いいたしますが、これまでの「取り組み」とその効果をどのように検証しているのでしょうか。
【答弁|健康部長 】
議員ご指摘のとおり、 オーラルフレイルは早く見つけて対応することが重要であり、高齢期には早く自覚をうながし、進行を遅らせる対策が必要となることから、 今年で65年目を迎える ふなばしシルバーリハビリ体操では 「パタカ体操」という唇、舌、のどの奥を使う体操を実施し、嚥下の強化・誤嚥予防を行っております。
加えて 歳以上を対象とした口腔予防に特化した5回コースの教室を、令和6年度は7か所のスポーツクラブ等で開催し多くの方にご参加いただいております。
さらにかかりつけ歯科医をもって、専門的な健康管理に努めることについても周知を図っており、 船橋歯科医師会と常に連携を図り、各種事業を推進しております。
例えば市の成人歯科健康診査において、 歳 歳の方を対象に、口腔機能の診査を市独自の診査項目として追加し、早い時期から自覚を促し、予防に努める体制となっております。
また、 平成27年度から船橋歯科医師会へ委託して口腔保健支援事業を年3回開催しており、その中の口腔ケア市民講演会では、毎年、口腔リハビリテーションの専門歯科医師を講師としてお迎えし、摂食嚥下障害の予防について講演を行い、たいへん好評を得ています。
これら取組の効果検証についてですが、令和4年度の高齢者生活実態調査において 歳以上の世帯の約8割近くがかかりつけ歯科医を持っていると答えています。 また、 普段から健康や介護予防のために取り組んでいることについても、7割の方が口を清潔にしていると回答しており、口腔機能の健康問題に関心が高いことがわかっております。
【質 問|2 】
オーラルフレイルについてですが、この取り組みについては、効果の検証をしていることがわかりました。
しかしながら、この検証結果をどう施策に活かしていくかは今後の課題でもありますので、しつかりと対応していただきたいと思います。
また、今後の取り組みについては、さらなる事業の拡大を考えていることもわかり安心をしましたが、市民の皆様にオーラルフレイルを理解してもらう、さらなる取り組みが必要であると思いますが、この点についてはどのようにお考えになっているか、お伺いします。
【答弁|健康部長 】
さらなる取り組みとしましては、今後も様々な機会を捉えて周知啓発に努めるとともに、年2回すべての公民館で開催している「市民ヘルスミーティング」において、咀嚼機能リスクについて課題のある地区コミュニティでの市の歯科衛生士による講演を予定しており、このような地域に出向いて行う健康教育についても積極的に行うともに、船橋市歯・口腔の健康推進協議会においては、 船橋歯科医師会をはじめ、歯・口腔の健康に関係する団体の代表者の方々に委員として参加していただき、お互いの情報を共有し、引き続きオーラルフレイルを含む歯・口腔の健康に関する市の課題や解決に向けた取組について協議してまいります。
【質 問|3 】
オーラルフレイルですが、提案をしたいと思います。東京都町田市や長野市では市のホームページにオーラルフレイル予防のため、市の歯科医師会の協力のもと、お口の体操などを作成して、動画で紹介しております。
実際に私も両市の動画をもとに、体操を行ってみたところ、オーラルフレイルの予防に役立つと実感することができました。
なお、町田市の担当者からは、動画の視聴が困難な方に配慮し、動画の内容を記載したリーフレットの配布も行っており、市民からは「このトレーニングを今後の生活に活用していきたい」と、高評価をいただいていることを伺いました。
ご紹介した市の取り組みはとても有益であると思いますので、船橋市でも導入することを提案しますが、ご見解はいかがでしょうか。
【答弁|健康部長 】
議員にご紹介いただきましたお口の体操やトレーニング方法の動画につきましては、様々な団体が作成し公開されていることは承知しております。それらの動画は自由に閲覧が可能となっていることから、市独自に作成するのではなく、動画の紹介や活用方法を案内することでも対応可能と考えております。
また、特別な体操やトレーニングは自宅で1人で継続することは意外と難しいということもあり、普段の生活の中でほとんどの方に定着している「ブクブクうがい」に着目して、毎日、簡単で確実に実施できる自然な口腔体操としてあらゆる世代に向けて、リーフレットも活用しながら、セルフケアの取り組みについて市民の皆様へご案内してまいりたいと考えております。

● 生活習慣病について
【質 問|1】
生活習慣病とは、「食事」や「運動」、「睡眠」といった毎日の生活習慣が原因で発症する病気を指します。
以前は成人病と呼ばれていましたが、不健康な生活習慣が続けば子どもでも発症することがあるため、現在では生活習慣病という名称が使われております。
この病気は、自覚症状がないまま進行することが多く、放置すると深刻な健康問題を引き起こすと言われております。
たとえば、糖尿病や高血圧、脂質異常症は、そのままにしておくと動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中といった命に関わる病気へとつながる可能性があります。
だからこそ、早期発見と予防が何よりも重要になってきます。
船橋市は、過度の飲食や運動不足、喫煙による「不健康」な生活習慣によって内臓脂肪がたまると、「生活習慣病」へと状態が進行し、先程ご紹介した動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞の原因となることを紹介しており、ウオーキングによる生活習慣病の予防や健康づくりに関する情報がチェックできるよう「千葉県国民健康保険団体連合会」のホームページのリンクを張って市民へ周知活動を行っております。
しかしながら、市民の方と話をする中で、生活習慣病を理解して、生活習慣病の予防のための行動をしている人はそれほど多くはなく、さらなるアプローチなどが必要ではないかと感じております。
また、生活習慣病になってしまった方に対して、市はレセプトや、特定健康診査の結果から対象者の把握が出来ているはずですので、改善のための施策を積極的に実施していくことも必要であると考えております。
そこでお伺いしますが、これまで生活習慣病の予防のために取り組んでいる内容とその効果をどのように検証しているのでしょうか。
また、生活習慣病になってしまった方に対して、これまでの取り組みとその効果をどのように検証しているのでしょうか。
さらには、検証結果に基づき、あらたな事業展開などについて検討をされているのでしょうか、お伺いします。
【答弁|健康部長 】
予防のための取組としましては、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査と特定保健指導を実施しております。また船橋市医師会に設置された特定健康診査・特定保健指導対策委員会において対策を検討するほか、慢性腎臓病や糖尿病の発病予防のための個別支援についても日々連携し、実施しております。その他、ポピュレーションアプローチとして、各保健センターにおいて住民参加型の各種事業を実施しているところです。
次に発病した方への取組として、慢性腎臓病対策事業や糖尿病性腎症重症化予防対策事業があり、船橋市医師会に設置された慢性腎臓病対策委員会と連携を図り、事業を展開しております。
これらの効果検証としては、令和6年に策定しました第3期データヘルス計画において、経年的に分析評価、課題抽出を行っております。例えば予防については、特定健康診査の受診率や未受診者割合の分析、発病後の重症化予防については、慢性腎臓病対策事業等の保健指導後の検査値の改善率の分析等が挙げられます。
この効果検証に基づく新たな事業展開でございますが、 令和3年度から高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業、令和7年度からは、AIを活用した特定健康診査未受診者受診勧奨において、勧奨後も未受診である方に対する再勧奨事業、さらに特定保健指導ではウェアラブル端末とアプリを活用した事業を開始いたしました。
今後も特定健康診査、特定保健指導の結果や国保データベースシステムから導き出されたデータによる事業分析と評価を行い、取り組むべき優先順位を立て、引き続き船橋市医師会の意見を伺いながら対策を検討してまいります。
【質 問|2】
生活習慣病についてですが、生活習慣病に対しては、まだまだ十分な対応が出来ていないと感じました。
生活習慣病を予防することは、個人の健康維持のみならず、医療費の削減においても重要な役割を果たしますので、今後の取り組みに期待しております。
そして1つ提案をしたいと思います。
熊本県荒尾市では、40歳から70歳代を中心とした「フォーネスビジュアス検査」を実施しております。
この検査は、少量の血液で将来の疾患予測が可能となるもので、4年以内の心筋梗塞・脳卒中、5年以内の肺がん、年以内の認知症の発症リスクが予測できるものとなっております。
市の担当者に伺ったところ、荒尾市では高血圧や糖尿病などの生活習慣病を治療している人が多く、国民健康保険に加入している人の医療費は熊本県の平均を大きく上回っていて、市民が病気の危険性に早く気づき、予防に取り組んでもらいたいとの考えから導入したそうであります。
そして検査結果から、改善が必要な方に対しては、保健師の資格をもつコンシェルジュが一人ひとりに合った生活習慣改善プログラムを提供し、継続のためのフォローまで行う取り組みとなっております。
さらには、熊本大学とも連携をして、検査受診者の縦断的評価データを用いて観察研究にも寄与しております。
なお、実績として、令和4年度は61人が、令和5年度は199人が、令和6年度は221人が検査を行っており、市民の関心も年々高くなっているとのことであります。
荒尾市の取り組みは、とても有益であると思いますので、船橋市でも導入することを提案しますが、ご見解はいかがでしょうか。
【答弁|健康部長 】
議員ご紹介後、荒尾市に確認したところ、同市では熊本大学等と連携協定を締結し、同検査を実施した人に対し生活習慣改善プログラム実施前後の様々な情報を比較した生活習慣改善効果の評価に関する観察研究を令和9年度まで実施することとなっています。
先の答弁でも申し上げましたが、本市では特定健康診査・特定保健指導等の効果的な実施により生活習慣病対策の強化を図っております。しかしながら、事業の参考とするため同検査のような先進的な取り組みについては、継続して情報収集に努めてまいりたいと考えております。
【滝口より|3】
生活習慣病についてですが、荒尾市の取り組みについては研究するとのことでした。生活習慣病は健康寿命にも大きく関わるものです。
我が国の平均寿命は世界有数の長さである一方、健康寿命との差は、男性が8.73年、女性が12.06年と決して短くありません。
そのため、先進市の取り組みを積極的に取り入れていくことは急務であると思っております。1日も早く導入するよう強く要望し、質問を終わります。
● 医療センターについて
【質 問|1】
先日、身体の不調のため船橋市立医療センターに入院をしました。
人生初の入院ということもあり、当初はとても不安でしたが、窓口職員の対応を初め各部署のスタッフの方々の対応が素晴らしく、親切・丁寧さに心が温かくなり、とても感動い
いたしました。このように立派な医療機関が船橋市にあるということをとても誇らしく思いましたし、医療センターのスタッフが患者のために献身的に対応している姿を見て心強くも思いました。
現在は体の調子もよく、問題なく日常生活を過ごしております。担当していた医師の皆様をはじめ、看護師の皆様、そして、多くのスタッフの皆様に感謝申し上げます。
入院期間中は同室の方と話す機会がありました。特に同室の方から言われたのは、「医療センターは、 高度な医療を提供しているため、安心して治療してもらえる」「病気になっても医療センターがあるから安心して日常生活が送れる」「入院中、医師をはじめ看護師のみなさん、 職員の方々に親切にしていただき、不安を感じることなく治療に専念することができた」など、 多くのプラスの話を聞きました。
また、話題の一つとして、医療センターの建て替えの話にもなり「移転建て替えは難航しているようだが、 既存建物は老朽化と診療部門の手狭を感じたので、早く新病院の建て替えを進めてもらいたい」との話もありました。
実際、私も入院している間、スタッフの方からの話を含めて、施設の老朽化や診療部門などが手狭であることを実感しました。
例えば、病院内では、天井の染みや雨漏りのような跡も見かけましたが、医療センターのスタッフに確認したところ、3次救急を担う病院として運用を停められないので、天井内の配管など更新できないところがあるとのことでありました。また看護師の居場所が十分に確保されていないことなどを強く感じました。
スタッフからの声で特に多かったのは、「患者さんによりよい医療を提供するために早く建て替えをして欲しい」というものでした。
老朽化や手狭であることは、医療提供の面だけでなく、スタッフのみなさんの働きづらさにも関わり、患者へのサービス低下にもつながると思いますが、現在の医療センターで改善するのは難しいと思います。医療センターのスタッフの皆さんが、より働きやすい環境をつくるために、またそれにより多くの患者さんが安心して受診、治療できるように、一刻も早い医療センターの建て替えをすべきであると思いますが、松戸徹市長の決意をお伺いします。
【答弁|松戸市長 】
医療センターに関するご質問にお答えいたします。
今回、議員が入院されたということで、実際に入院された際のお話をご紹介いただきました。これまでも議会で申し上げているとおり、医療センターは開院から 年以上が経過し、施設の老朽化が進んでおります。また、診療部門が手狭であることや、各所に様々な不具合が見られること、高度医療機器の導入が難しい状況であることなど、課題が多くございます。
一方で、先ほどもご紹介のあったように、医療センターを高く評価していただいている声は数多くあります。これは、医師・看護師・スタッフの皆さんが、現在の厳しい環境の中でも本当に献身的に業務にあたっていただいている結果であり、市民の皆様、また医療センターをご利用された方々の評価につながっているものと感じております。
私自身、議会でも触れたことがありますが、医療センターについては「自分の子どもの命を助けてもらった」など、これまで多くの声を伺ってまいりました。やはり命は何物にも代えがたく、「何としても建て替えてほしい」という声を私も繰り返し聞いております。
先日も医療センターと様々なやり取りをした際、利用された方からの院長への手紙というものがあると伺いました。どのような内容か尋ねたところ、「命を助けてもらった」「献身的に対応してもらった」「こうした病院があることを誇りに思う」などの言葉が綴られているとのことでした。また、他市の方からは「こうした医療機関がある地域に住む方が羨ましい」という声もあったと伺っています。
このような声が、まだまだ数多く寄せられているということでありました。
私は4期目に入る際、市民の皆様に「医療センターの建て替えを大きなテーマとして進める」ことをお約束し、現在も全力で取り組んでおります。
ただ、建て替えにあたっては、工事の事業費や請負体制の確保など、様々な難しい課題があります。しかし、医療の進化を見据える中で、どんな状況でも将来的にわたって市民の命を守る体制だけは確保していく必要があると強く感じて、私としても懸命に取り組んでいるところであり、実現に向けて道筋をつけていくことが私の今の責任であると思っております。
医療センターのスタッフの皆さんからも、市民のために「新しく、より良い病院をつくってほしい」という声を何度も伺っております。そうしたすべての声をしっかり受け止め、私は全力を尽くして取り組んでいきたい、そういった覚悟でおります。以上です。
【滝口より】
医療センターについてですが市長のご答弁ありがとうございました。
入院中、医療センターのスタッフが患者のために本当に献身的に対応してくれて、ありがたいと思いましたし、心強くも思いました。
ただ、開院から 年以上経っているということもあり不具合が生じている部分もあるようで、スタッフの方と話をしている中で、 新しい医療センターへの期待の大きさというのを今回改めて感じました。また、 市民の命を守るためにもスタッフが働きやすい環境をつくることはとても大切なことと強く感じました。
医療センターにお世話になった市民の一人として、応援しています。